どうなってるの?電線買取のシステムについてご紹介します
なぜ電線は売れるの?
ここではなぜ、スクラップの電線が売れるのかをご紹介します。
配電線は、中に銅線が含まれています。その銅線に買取価格が付くのです。銅は、空気に触れる期間が長くなればなるほど、酸化して劣化してしまいます。
その点電線の中の銅線は、外側を被覆線で覆われているので、劣化が少ないのです。廃電線は、再び電線として利用するわけではないので、いくら古くても、切断されていても、痛んでいても、買い取り自体には支障はないのです。
電線の回収方法は?
回収された電線は、まず、太さなどで仕分けをされた後、一次破砕機に入る長さへと切断します。その後、コンベアを使用して一次破砕機に投入し、2cmから5cmぐらいの細かさに破砕していきます。
さらに二次破砕機で細かく切断して、銅と被覆がミックスしているモノを振動させ、下方から風を吹き付けて、バキュームのようなもので重さが軽い被覆を吸い上げていきます。
その後に残った銅を回収し、ナゲット処理機でナゲットと呼ばれる粒状の銅線へと変化させ、再生させます。
電線のリサイクル方法って?
ではリサイクルされた電線はどのようなものへとリサイクルされるのでしょうか。
まず、ナゲット状になった銅線は各メーカーへと販売されて、水回りやエアコンの配管へと使用されたり、携帯電話やスマホの基盤へと貼ってある薄いシートに使用されます。
銅線を覆っていた被覆線は、再び電線の被覆線へと使用されたり、自動車の遮音シートや、タイルの裏地になどにリサイクルされます。また、燃料として再利用されるケースもあります。